OHTAKI'S MODERN CARTOON

骨が残る迷惑の巻

マーなにがイヤってお墓に入るのほど嫌なことはないですよ。
死ぬのが嫌って意味じゃなくて、死んだあと無駄に骨が残ってるっていうのがもー嫌なの。
ここ数年、自分が死んでからのことをアレコレ考えてるわけです。それくらいのことは考えておかないと、ねえ。おとななんだし。

それで、とにかく自分の骨が残るのが嫌で堪らない。あれ、残らないようにできないもんかね。わざわざ残してるような気がする。残された人間に納得させるために残してるんじゃないのかね。迷惑だよなあ。いや、わたしの場合はね。迷惑じゃない人も居ると思いますよ。
わたしは基本的に自分の子供も残したくないし、死んだらどんどん忘れて欲しいし、墓に入って供養されたりなんかはものすごく困る。そう思うと好き嫌いはおいといても、ワタシ的には墓に入る必要も理由もない。

となると散骨ですよ。イエーイ。骨を〜まき〜ま〜しょ♪陽気に骨をね♪(クレイジーキャッツ「ゴマスリ音頭」の節でヒトツ)
「ビッグ・リボウスキ」という映画で理想的な散骨シーンがあるんですよ。仲間が死んで、引き取るための骨壷が高価いってんで業務用コーヒー豆のでっかい缶に入れて帰ってきた主人公が海沿いの適当な場所で中身をザーとぶちまけて終わり。感傷のかけらもなにもなく、非常にいいんですね。
ああしてほしい。ああありたい。

そういう話をしていたらハセくんが「俺も散骨でいいな」と言うんですよ。ただ「線香の匂いが好きだから寺の敷地内に撒いて欲しい」そうなので、あの線香を立てる大きな灰壺(みんなが煙を身体に擦り付けてるやつ)に、こっそりぶちこんであげるという約束をしました。これでいつも線香くさいぞ。

いっぽうT家の嫁Kちゃんは山奥にあるT家の墓に入ることを考えると耐えられないので、いつか自分のお墓を用意するんだそうです。これはけっこう近年のお嫁さんみんなの悩みらしい。お嫁さんたちは、老いも若きも密かに嫁ぎ先のお墓に入りたくないと思っているんだって。知り合いのAさんのお母さんはA家の墓に入るのを拒否して、すでに自分のお墓を用意したらしい。
なんかね、いろいろあるよね。
死ぬのも大変だ。
やっぱりアレコレ考えておかないとね。そう思っておるわけなんですよ、はい。

tulipa@mamioh.com *MAMI OHTAKI*

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